神戸元町周辺

神戸元町周辺の見どころとして、旧居留地、南京町とメリケンパークの3か所を紹介します。

神戸旧居留地

居留地ってわかりますか?「きょりゅうち」と読みます。

日米通称修好条約など欧米5カ国との条約によって定められた外国人専用のの居留や交易のための区域の事です。横浜や神戸をはじめとした開港場に外国人居留地が設けられました・大阪や長崎、函館、新潟、それに開港場ではありませんでしたが、東京築地にも外国人居留地がつくられました。

神戸では港が開かれると、港の周りに外国人居留地ができました。条約によりアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、オランダの5カ国の外国人の会社や住宅が作られました。今の神戸市役所西側から神戸元町東側の一帯です。(フラワーロードとメリケンロードの間)

外国人居留地の屋敷で下働きとして働く華僑の人達がいました。彼らが住んだところが現在の南京町となります。南京町を含む居留地の西側のエリアを雑居地と言ったそうです。

また居留地だけでは土地が足らなくなり、外国人たちは六甲山の山麓で現在の北野町山本通り付近に住宅を建てました。元々5カ国に入っていない外国人の住居もこの辺りに多く集まっており、これが現在の神戸異人館というわけです。

外国人に治外法権があった「日本の中の外国」であった居留地も明治32年(1899)に返還されました。

残念ながら旧居留地は戦災で焼けてしまい、現在旧居留地にある建築物の多くは大正時代に建てられたもので、唯一居留地時代の建物として残っているのが旧居留地十五番館(旧アメリカ合衆国領事館、国の重要文化財)です。(震災で全壊したが、復元された)

15番館

<参考> 神戸旧居留地オフィシャルサイト

明治から昭和の初めにかけて建築された旧居留地の建物は主にヨーロッパ風の西洋式建築物で大変趣がありますが、1980年代までは単なる古いビルとしか見られていませんでした。

実際私もアルバイトとしてですが、日本郵船の神戸郵船ビルで働いていたことがあります。(メリケンロードの西側、メリケン波止場交差点の所。実際には居留地ではなく雑居地側になる。)

当時は内部は配線などが露出した古いビルのイメージしかありませんでしたが、大正7年に作られた、歴史的建造物だったのです。現在は改修されてテナントビルになっています。

周辺には同じような元海運会社のビルがたくさんありましたが、いずれも単なる古いビルとしか見られていなかったように思います。珍しいものではなく神戸では見慣れた建物だったのです。それがひとつのビルの保存運動がきっかけで次々に再生され、テナントビルとして使われるようになっていったのです。高級ブティックやレストラン、喫茶店などに生まれ変わりました。

ほとんどの建物には元のビルの名前が使われています。私が働いていたビルも紳士服の店が入っていますが、今も神戸郵船ビルの名前が見られます。

ビルディングではなく、昔風にビルヂングと書かれた文字の入っているビルもあります。海岸ビルヂングとか神港ビルヂングとか。

神戸南京町

南京町=なんきんまち。神戸中華街の一般的な呼び名です。

横浜、長崎と並ぶ日本三大中華街とされますが、横浜の中華街とは比べ物にならないくらい小さな商店街です。

私が学生時代の頃までは今よりももっと狭い区域でした。
そして今のお洒落な南京町のイメージとは違って、中華街というよりは「中国」の下町そのものの感じでした。(中国には行ったことはありません)

肉屋の店先にはカウンターの上に豚の頭が並んでいて、上からは豚足がぶらさがっていました。(初めてそれを見たときはあまりに衝撃的で、アルバイト先に行くのに南京町を抜けるのが近道だったのですが、それからいつも遠回りして避けて通ってました。)

そういうところでもあったので、当時はけっして観光地のイメージではありませんでした。中華料理店というのも多くはなかったですし。それでも「老祥記」の豚まんだけは昔から並んでいる人は多かったです。(老詳記というのは南京町でいつも行列が見られる老舗の豚まん屋さん)

ちなみに関西以外の人は豚まんとは言いませんよね?肉まんと呼んでいると思いますが、関西では「豚まん」なんです。 551の豚まんです。551の肉まんとは言いません。(551とは大阪の豚まんで有名なチェーン店です)

大きな声では言えませんが、個人的には老祥記の豚まんは好みではありません(汗)。しかし一般的には神戸で最も人気の豚まんのようです。

私の幼い頃、母の友人が豚まんの大好きな人で、遊びに行くと必ず豚まんを食べさせてくれました。この時にいつも食べていた豚まんは「一貫楼」というお店のものです。

彼女の豚まんの食べ方はウスターソースに付けて食べるというものでした。気になる人はぜひやってみてください。私は今でも好きですよ。(ウスターソースを小皿に入れて、豚まんの端を少しソースに浸して食べるだけです。上からバシャバシャかけたりはしません。)

現在の南京町は私の昔の記憶にあるようなイメージとは違い、お洒落な中華街に変わりました。中華料理店やテイクアウト専門店など横浜中華街の縮小版ぽい感じになりましたし、以前より広くなりました。連休などは大変な人混みになっていて神戸の人気スポットの代表格となっています。

南京町商店街ホームページ

(マップや情報が載っていますが、商店街協会に加盟していないお店の紹介はされていないみたいです)

メリケンパーク

神戸市のメリケンパークは1987年にかつてのメリケン波止場中突堤の間を埋め立てて造られました。
神戸海洋博物館や藤原紀香と陣内智則の盛大な結婚披露宴が行われたことでも知られるホテルオークラなどがあります。

メリケン波止場は明治元年に外国向けの波止場として生まれました。波止場の北にアメリカ領事館があったところからこの名が付けられました。

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神戸メリケンパークオリエンタルホテル
ホテルオークラ神戸

余談ですがメリケンというのはアメリカの事です。英語で正確に American と発音してみてください。開国当時の日本人にはメリケンとしか聞こえなかったのではないでしょうか。同じようにアメリカから輸入される小麦粉のことをメリケン粉と言ったのです。

これも余談ですが、ジョン万次郎がアメリカで What time is it now? という英語を「掘った芋いじるな」と覚えたという話があります。(本当かどうか知りません・・・)
海外でどうしても自分が喋る英語が通じないという方、一度試してみてくださいw

更に「おろしあ国酔夢譚」という緒方拳さん主演の映画を見ましたか?ロシアに漂着した日本人が日本に帰ってくるまでのお話ですが、この「おろしあ」というのも日本人が「ロシア」と言うと「ロ」の発音がLになってしまいます。Rの発音をするためにロシアの前に「オ」を付けたわけです。
やってみてください。ほら?なんとなくRの発音ができたぽくないですか?

同じように Rice(米、ご飯) という英語は日本人が普通に発音すると Lice(シラミ) になってしまいます。まぁ「しらみ」用意する店はないでしょうが。海外のレストランで、お米が食べたくなった時、ぜひ 「ぉらいす」 と言ってみてください。「おーらいす」 ではなく 「ぉらいす」。あくまでも「ぉ」は小さく発音してくださいね。「おおらいす」と言っても絶対に“ご飯大盛”は出てきませんから・・・。

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コメント

  1. kabocha より:

    へぇ~。そうなんですねー(摩耶観光ホテル)。
    色々な見方があるんですねー。美しい廃墟というのは、確かに小説に出てきそうな感じですねぇ。

    肉まんソース(ウスター)はぜひ食べてみてください(笑)。

  2. 三四郎 より:

    私は古い建物が大好きで、例えそれが廃墟であっても気に入ったら写真を撮ったりしていますが、前に書いた摩耶山にある摩耶観光ホテルの廃墟は本当に美しくて廃墟の王様みたいに呼ばれているんですが、知り合いは建物を見て感動して泣いたらしいです

    ビルヂングというのは名古屋にも有名な(名古屋限定ですかね)大名古屋ビルヂングなんてのがあります

    肉まんは言われてみれば豚まんとはこちらでは言わないです

    ソースをつけて食べるのは意外にいけそうですね

    それにしても神戸はいろんなとこがありますね

    名古屋にも知らないだけで本当はいろいろあるんですかね(笑)