暗峠

今年の夏に入る前、6月6日の奈良訪問で、最後に立ち寄ったのが暗峠でした。

暗峠といえば、酷道と紹介されることが多い、とても急勾配の、私なら絶対車で通りたくない国道です。

かつては暗越奈良街道と呼ばれ、大阪と平城京を最短ルートで結ぶ道でした。生駒山を横断する数ある奈良街道のひとつでしたが、特に松尾芭蕉の「菊の香に くらがり登る 節句かな」の句でしられるルートです。

大阪府東大阪市と奈良県生駒市の間の暗峠は標高が455mあります。

地図で見ると確かに国道308号線なのですが、実際には国道とは名ばかり・・・、普通車で通るのはちょっと・・・と思わせる狭さと、大阪側の急勾配が本当にヒドイ道なのです。
ただし、ハイキングルートとしてはもってこいで、「日本の道百選」にも入っています。

今回は近鉄生駒線南生駒駅から大阪枚岡方面に向かうことにしました。体力に自信がない私は大阪側の勾配を登るのが不安だったので・・・。

百人一首に出てくる竜田川を渡り、暗峠の標識にしたがって進みます。

ちょっと登り始めるともうこんな道です。まぁ確かに国道とは思えませんねぇ。それでもまだ奈良側は勾配がゆるやかです。

かなり登ったところからの景色です。棚田がとっても奇麗です。近鉄でもらった「てくてくマップ」によれば、峠までもうそんなに無いはずです。

南生駒から約1時間で峠に到着です。

国道に石畳ですから、知らずに来るとびっくりですよね(笑)。

さてさて、この後の下りが大変でした。

  

写真を撮るのが上手じゃないので、勾配の具合がわかりにくいですが、タイヤの跡からなんとなくわかるでしょうか。

奈良県を登っている間は誰にも抜かされることはありませんでしたが、この大阪側に入ってから、抜かされまくりで・・・といっても2人ですが(笑)。

勾配がきついので、歩幅を広くとることが出来ず、ちっとも進まないのです(涙)。

でも、2人めに私を抜かした若い男性が、ジグザグに歩いているのを見て、「ああ!よくお寺のお参りで、斜め歩きすると楽だから」といって、上りでジグザグに歩く人がいるのを思い出しました。上りでは「まぁ少しは楽かな?」という程度にしか感じたことはなかったですが、ここの下り坂ではこれがバッチリ!!「ああ、お兄さんありがとう」これで少し早く進めるようになりましたよ~。

大阪平野の景色です。河内平野かな。このルートで、ちゃんと大阪の街の景色が見えたのはこの1カ所だけでした。

そしてこれが芭蕉の句碑です。もちろん後世に作られたものですが、見逃さなくて良かった。

はじめの予定では枚岡駅に向かうつもりだったのですが、途中小公園(平岡公園)になっているところから、額田駅への道標が出ていたので、そのまま進んでみました。

平岡公園のところで、少々休憩しましたので、それを引くと約1時間弱かかったと思います。

もう二度と訪れることはないと思いますが(笑)、それでもとても良い経験になりました。歴史の道であることももちろんですが、酷道を実際に見ることが密かな長年の夢だったので、夢がかなってよかったです。

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