バスの車掌

昔はバスにも車掌が乗っていました。
路線バスでは、料金の収受や停留所の案内をしていましたし、観光バスや高速バスにも車掌がいました。昔はワンマンバスというのは、許されていなかったので、運転手さんだけでは運行ができなかったのです。
それが徐々に規制緩和されていき、マイクロバスや路線バスはワンマン運行が可能になり、その後もしばらくは大型バスについてはワンマン運行は不可だったのですが、とうとうその大型バスも規制がなくなったので、車掌は必要なくなったのです。
バスガイドとは元々観光案内のできる車掌のことです。ですから案内するよりも車掌業務を優先しなければなりませんでした。バック誘導死角の確認が主になります。
大型バスの運転席には死角が多く、大変危険です。路線バスから降りた子供が路線バスの前を横切ろうとして、そのバスに轢かれた話がたまにニュースになったりしますが、運転席からは全く見えないのです。左のバックミラーのすぐ横にカーブミラーのミニチュア版のような丸いミラーがついているのですが、バスの前部確認はそれでしか見ることができません。怖いですから、絶対に動きかけたバスの前を横切ろうなどとは思わないようにしてくださいね。
そんな運転手さんにとっての死角を車掌が見て確認していたのです。
例えば左折する際に、横断歩道に渡ろうとする人がいないかなどを確認します。いなければ「左オーライです。」と言います。
新米バスガイドの場合、年齢的にも免許を持っていないのが普通なので、このタイミングがわかりません。私も最初の頃は曲がり終えてから「左オーライです。」と言っていました。(汗) 役立たずです・・・。
もちろん運転手さんはある程度はバックミラーで確認できますので大丈夫ですから、ご安心を。
電車の線路を渡る時も「左オーライです。」と言います。遮断機が下りて、「カンカン」言ってるのに、左オーライという馬鹿はおりません。でも遮断機が上がってから「左オーライ・・」と言いながら、(「来るわけ無いのに・・・もし来たら、それこそ大ニュースじゃ」)などと思ってました。おまけに道路と違って線路の場合はビルや住宅の陰になって線路の見通しが悪いです。田舎の踏切ならともかく、町の踏切は線路内に入るまで本当は確認できないことが多く、見えてないけど「左オーライ」と言ってましたね。今は普通に「見えません」と言っております(苦笑)
バック誘導は、以前は笛を使っていましたが、今はバスの後ろに小型マイクが付いているのが多いので、「オーライ、オーライ」と声で誘導することが多いです。また最近のバスのほとんどにバックカメラが設置されているので、バック誘導そのものをすることが少なくなりました。このおかげでワンマン運行ができるとも言えます。でも真後ろは見えますが、左右から来る車を確認することは難しいです。交差点でのUターンでの切り返しや路地などではやはり危険ですね。
バック誘導する際は、障害物から少なくとも1m手前でストップさせるように合図するわけですが、新米バスガイドの中には、止まるべき場所になってから「ぴっぴっぴ(そろそろ止まってくださいという時に間隔を短くします)、ぴ~(止まれ)」「どぉ~~ん!」(←当たる音)ということも・・・(汗) 一応言っておきますが、私は一度もバック誘導で失敗したことはありませんからね!!! また中には笛を吹きながら、手で押さえて止めようとするガイドもいましたが。。。(死ぬど・・)
そうやって案内をし、誘導し、疲れて車庫に帰った日には、事務所のドアを開けて「お疲れ様で~す」と言ったつもりが、「左お~らいです!」と言ってしまったこともありました(汗)。事務所の人 ⇒ ∑(゜△゜;)
懐かしい思い出です。

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